心臓血管外科ウィンターセミナー学術集会は、昭和・平成・令和の3つの時代にわたり多くの参加者と運営者の手によって育まれてきた歴史と伝統のある学術集会であります。その過程で形成されてきた本学術集会の特徴として、高度に細分化され過ぎた心臓血管外科医療の多分野を跨いだ、いわば領域横断的な発表の聴講と議論ができることを挙げることができます。発表会場を分散させずに集約された会議場の設定によってそれが可能となっています。また、職種間の垣根を取り払っていることにも特色がみられ、近年では多職種連携という言葉が広く用いられるようになっておりますが、本学術集会では立ち上げ当初から看護・臨床工学・リハビリ部門など、幅広い職能集団からの参加者が集い、開放的な雰囲気で現場から持ち上がる重要な課題についての議論を深めることができています。さらに、日頃なかなか学術集会の場が持たれる機会のない冬期期間における開催を常としており、かつ、豊かな冬の大自然に恵まれた環境で開催される学術集会であるために、ごく自然にオープンな情報交換ができるという雰囲気を伝統的に有している学術集会であると言えると考えております。

 心臓血管外科学、およびそれを実践する医療は、これまでも長足の進歩を遂げておりますが、今後も絶えず変化し続けことが予想される日進月歩の領域です。その環境下で新たな気づきや発見が得られるのはとても心躍ることでありますが、そのような体験は少し日常から脱却した環境で脳が刺激されることで生まれ易くなるのではないかと考えます。本学術集会がそのような場を提供し続けることができれば望外の喜びです。今後も心臓血管外科ウィンターセミナー学術集会の更なる発展に寄与できれば幸いです。

 

心臓血管外科ウィンターセミナー学術集会

代表世話人 齋木 佳克

(東北大学大学院医学系研究科 心臓血管外科学分野 教授)